第3章 後編 愛する彼女と死の外科医
「ちょっと、何勝手に二人で結婚式始めてるのよ!?早く言いなさいよ!」
ユーリ達は無事にハートの海賊団の船に帰ってきた。
「なんだなんだ!?ってキャプテン水臭いじゃないですか!!俺たちにも教えてくださいよ!」
しかし戻ってきた場所は、丁度皆が集まっている大部屋だった。
二人が消えてから時間は経っていないようだったので、そこは特に心配はされなかったが、突然結婚式のままの姿で現れた二人にクルー達はざわついていた。
恐らくシャンブルズで来たとでも思っているのか、何事かと騒ぎ立てるクルー達にユーリは苦笑をした。
そしてユーリを抱きかかえているローは、クルーから冷やかしを受けて眉間のシワがより深くなっていた。
「よーし!お祝いだー!!」
そしてあっという間に宴が用意された。
折角祝ってくれるという事だったので、二人は用意された席についた。ユーリは終始笑顔で感謝していたが、ローは相変わらずな表情だった。
恐らくユーリと一緒にゆっくりしたかったのだろう。
しかし折角用意された席なので大人しく座っていた。
「あ、折角だから写真撮りましょうよ!」
アマネはそう言うとどこからともなくカメラを持ってきて、二人の姿をカメラに収め始めた。
「いいねー!後で俺たちにもくださいよ」
「てか次は皆で撮ろうぜ!」
パパラッチ並みに連射していたアマネだったが、クルーの提案にそれいいねと言って最後は皆で写真を撮った。
ユーリは終始楽しそうに笑っていたのだが、ローの表情は写真が撮られるごとに険しくなっていた。
一体何枚撮るつもりなんだよと軽くため息を吐いていた。
「じゃぁ二人にも後であげるからね、ちゃんと飾りさないよ」
そしてアマネのその言葉を最後に記念撮影会は終了した。
それからはもう祝いの席というよりも何時もの宴だった。
それがなんとも海賊らしいのだが。