第3章 後編 愛する彼女と死の外科医
そして次の日
ユーリが連れてこられたのは海に面した教会だった。
半分以上がガラスで出来ている教会は、本当に綺麗だった。
ユーリはギクシャクしながらローと一緒に中に入ると、スタッフの人に回収されてメイクやドレスを着せられた。
ドレスや髪形はその日にユーリが自由に選べたので、なんとか回らない頭で好みのものを選んだ。
純白のドレスを身に纏った姿を鏡で見ながら、まさかこんな普通の幸せを手に入れれる日が来るとは思っていなかったとぼんやり考えていた。
「凄い綺麗ですよ!普段からあの服装はもったいないですって!」
あらかた着替え終わりメイクも終了すると、スタッフの人が褒めてくれた。
そうだろう、なんたってここに来た時には相も変わらず変なTシャツとズボンだったのだから。
まさに今からコンビニにでも行きますというような恰好だっただけに、最初スタッフの人も困惑した表情だった。
だが言い訳させて貰うなら起きてすぐローに連行されたのでまともに準備ができなかったのだ。
前日落ち着かなくて寝れず寝坊したユーリも悪いが、昨日の今日で落ち着けるはずもないのでそこは許して貰いたい。
「新郎も準備が終ってるようなので行きましょうか」
そしてスタッフの言葉と共にあっという間に会場へ続く扉の前に連れてこられた。
扉の前で待っていたローは黒のタキシードに身を包んでおり、もうイケメン過ぎて目も当てられなかった。