第3章 後編 愛する彼女と死の外科医
その後2人はもう少し買い物をすると、再びあのアパートに帰ってきた。
時間的に夕方に差し掛かっていたので、買ってきた荷物を整理すると適当にコンビニで買ったご飯を一緒に食べた。
ここは自炊するところだろうと突っ込まれそうだが、今日は色々疲れたので勘弁してもらいたい。
明日からは嫌というほど作ることになる現実に、ユーリは軽く顔を引きつらせた。
前も言ったようにユーリはあまり料理をしたことがないので得意ではない。
ローの誕生日は頑張ったが、それ以降は何食わぬ顔で誰かが作ってくれる料理を食べていた。
一度ペンギンがキャプテンに作ったならおれにも作ってくれと言ってきたが、笑顔でスルーしてきた。
寧ろ明日からユーリは稼ぎに出掛けるので、ローに作ってもらおうかとしれっと考えていた。
海賊の彼には働くという概念はないだろうし、例えあったとしても未知なるこの世界で働くのは無理だろう。
別にローは家で自由にしてもらっていいと思っていたユーリは、そこのところはどうでもよかった。
それよりも問題は家事だ。
ユーリはこれからのことに頭を抱えると、取り合えず先に風呂に入っていいとローに伝えた。
一緒に入らないのかと言われたが、あいにくこのアパートの風呂は狭いので無理だ。
唯一の救いは部屋がそれなりに広いことだろうか。
だが長身の彼にとって窮屈なのは間違いない。ユーリは早くあっちの世界に戻してくれと嘆いていたのであった。