第3章 後編 愛する彼女と死の外科医
その後軽く食事をしてお手洗いに行ったユーリを、ローは適当に店を見ながら待っていた。
ーーーねぇ、ちょっと話しかけてきてよ
ーーーいやだって、超完成度高すぎて逆に近づけないよ
ローが店を見ていると何やらヒソヒソと話し声が聞こえた。
向こうの世界にいた時と変わらない状況に、ローは眉をひそめてその場を離れようとしたがそれよりも早く二人の女性が話しかけてきた。
「あ、ああの!一緒に写真撮ってくれませんか!?」
「…は?」
どうせ言われる言葉も似たようなものだと思っていたが、どうも違った。
怪訝な表情で彼女たちを見ると、目があった瞬間まじで似てると騒ぎだした。
一体何のことだと眉をひそめると、ワンピースに出てくるローというキャラに似てると言われませんかと聞かれた。
似てるも何も、おれの名前はローだと口を開こうとした時ユーリが猛ダッシュで駆け寄ってきた。
「あぁぁぁ!?すいませんー!!彼は私の知り合いでして!急いでいますので失礼しますね!!」
ユーリも近くまで来ていたので彼女たちの会話は聞こえた。
だから慌ててローの手を取りその場を後にしたのだ。
ローにワンピースの漫画の話をまだしてなかったので心の準備が出来てなかった。
隠すつもりはないのでその内教えるが、今日来たばかりで色々混乱しているので今は止めてほしかったのだ。
そんなユーリの行動を不審に思っていたのだが、ローは特に気にすることなくユーリについて行った。