第3章 後編 愛する彼女と死の外科医
「………どうせ駄目だと言っても行くんだろ?」
ローはかなり悩んでいたが、止めたところで無駄なことはなんとなく分かっていた。
最初はおずおずと記事を出してきてローの反応を伺っていたが、話し出したらもう行く気満々になっているのが表情から伺えた。
「はい、私と一緒に街を復興させるお手伝いに行きましょう!そしてそこで次の人生を歩みたいです」
はっきりと告げてくるユーリに、ローはもう拒否することはできなかった。
そしてまずは近くまで行って様子を見て、安全だと分かってからだという事で手を打った。
過保護なのは相変わらずだが、このくらいは許して欲しい。
そんなローの言葉にユーリは気にすることなくありがとうと満面の笑みを浮かべていた。
そして次第に眠くなってきたのかウトウトし始めていた。
ローは苦笑するとユーリを抱きかかえて一緒にベットに入った。
丁度日付も回って深夜になっていたので、ぼちぼちローも寝ようと思っていたのだ。
ユーリが深い眠りに入っていくのを頭を撫でながらローは見ていた。
そして軽く口づけをすると、囁くように礼を言って彼もまた眠りについた。
またあの白い街戻れるとは思ってなかった。
忘れていたわけではないが、自分一人だったら決して行かなかっただろう。
ユーリの提案に、行動力に、そして努力に、ローは感謝をしてもしきれなかった。
だから今度は、己も能力を研究してより強くなり、ユーリを守ろうと決意したのだった。