第3章 後編 愛する彼女と死の外科医
宴が終るとユーリとローは私室で一緒に酒を飲んでいた。
まだまだ酔っているうちに入らない二人は、これからのことを色々話をしながらそのひと時を楽しんでいた。
「年が明けたらハートの海賊団を解散させるの?」
ユーリはローからハートの海賊団を解散させる話を聞いて少し驚いていた。
まだまだ航海を楽しむだろうと思っていたのだが、目的も果たしたし巨額の財宝も手に入れたのでそろそろ潮時だと思っていたらしい。
その話をここ最近クルー達に話したのだが、皆は最初からキャプテンの意思に従うつもりだったとあっさり承諾を得た。
2年前といい今回といい、本当にクルー達には感謝をした。
「暫くはそれぞれが希望する場所まで送っていくから、すぐに解散ってわけじゃねぇが」
流石に次の島で全員降ろすわけにもいかないので、クルー達の希望を聞いてみた。
そして希望を元に航路を考えてみると、そこまで時間は掛からないようだった。
長くかかっても一か月程だろう。
皆を送り届けたらこの船も処分し、後は他の船を乗り継ぎながら移動するつもりだった。
海賊として名の知れたこの船はかなり目立つ。
思い入れがないとは言えないが、どうせ島に住み始めたらもう使うこともないので早めに処分することにしたのだ。
ユーリはローの提案に少し驚いていたが、彼の意思に従うつもりだったので特に口出しはしなかった。