第3章 後編 愛する彼女と死の外科医
「……!?…あっ、なんで…?うぐっ!?」
ユーリは感じた違和感に顔を上げると、後ろにいた筈のローが目の前にもいた。
そして困惑の声を上げる間もなく口内に入れられた熱い楔に、ユーリは苦しさで顔を歪めた。
『相変わらず上手くねぇな。まぁユーリだから興奮するけど』
「そのうち教えるつもりだ。だから我慢しろ」
目の前でユーリの頭を撫で笑みを浮かべる人物も、背後からユーリの体内を抉っている人物も、信じられないことに同じローだった。
少し前にローが飲んだ薬は、自分そっくりのコピーを作る代物だった。
効果が表れるまで少し時間差はあるが、その制度は中々なものだ。
本当は直前まで飲むのを迷っていたが、完全にスイッチが入っているローは自分自身でも飲むのを止められなかった。