第3章 後編 愛する彼女と死の外科医
ユーリに飲ませたのは所謂自白剤の一種だった。
普段から何を考えているか分からないユーリに、ローはここ最近不安を覚えていたのだ。
こんな薬に頼って本音を吐き出させるなどなんとも外道だが、普段から素直に甘えないユーリが悪い。
そういう結論に至ったローは強硬手段にでることにしたのだ。
アマネとシズも似たようなことをしていたようだが、どうせ失敗したんだろう。
ユーリのあの状況を見れば何となく察することができた。
「おれはお前だけを見ているし愛している。何が不満なんだ?」
ローは優しく問いかけた。
「…うっ…ローはモテルし…私は阿保だし、医療詳しくないし…なんも取り柄ないし…」
阿保なのは認めてたのか。
思わずローは内心そう思ってしまった。
「モテてんのはお前の方だろ。それにお前に医療の知識なんて必要ねぇだろ。お前だから……ユーリだから好きになったんだ」
ローのまっすぐな言葉にユーリは号泣した。