第1章 前編 時の彼女と死の外科医
「うおっ!?」
そしてワープを繰り返してなんとか船の上までたどり着くことができた。
しかし着地地点まで考えてなかったため、運悪くゾロの上に落ちてしまった。
「いててて、っておい大丈夫か!?」
ゾロは一瞬状況を理解できなかったが、血まみれのユーリとぐったりしてるローが視界に入り慌てて駆け寄った。
そしてゾロのそんな声に他の仲間達も集まってくる。
「い、痛すぎる。これが傷口に塩を塗るということか。いや、能力解除の痛みか?どっちだ、分からん」
「ちょっとふざけてないで早く手当しないと!チョッパー!」
「…まて」
ナミが血相変えたようにチョッパーを呼ぶが、それをローが止めた。
「…おれがやる。治療ができる部屋はどこだ」
ローはまだ回復しきれてなかったがユーリを抱え上げると、場所を聞き出し足早に向かった。
背中を怪我している為かまたもや米俵を担ぐような持ち方に、ユーリは正面を斬られれば良かったと少し後悔していた。
もちろんそんなこと言えば、呆れを通り越して本当に斬られそうなので黙っていたが。
そしてナミ達はローが医者なのは知っていたので任せることにした。
またちょうどそのころルフィ達も戻ってきた。
そしてブリードは海楼石をつけて、ジュゴン達に適当な島に連れて行ってもらったのだった。