第3章 後編 愛する彼女と死の外科医
「いい加減やばいわ、止めないと…」
「まぁここから離れるなら流石に止めるけど、意外と見てて面白くね?」
「近くにキャプテンがいるのに、その鋼の精神はどこからくるのよ」
アマネはため息を吐き、いい加減ユーリの酔いをさます方法を考えていた。
「あぁ、君いいね。俺の下で可愛く喘いでいる姿を考えるだけでゾクゾクするよ」
「あの…俺は男なのですが」
アマネが考えているとユーリのキャラがだんだんやばくなってきた。
これ以上下品な言葉が増えて、ユーリの黒歴史を増やす前に止めないと可哀想だ。
そしてユーリが口説いている男性の前に跪き、手の甲にキスをするもんだからアマネは遂に立ち上がり止めに入った。
ガシャン!!
しかしアマネが行くより早く、ユーリの周りのものが色々吹っ飛んだ。
「どういう状況だ、これは」
突然現れたローはユーリの顎を掴むと、それはそれは怒っていた。
「まぁお兄さん超イケメン。その灰色の瞳はまるで「アマネ、説明しろ」
ローは額に青筋を立てながらユーリの言葉を遮ると、後ろで青ざめている二人に視線を送った。
「それが……」
アマネはなんともばつの悪そうに事情を話した。そしてシズはなんで私に聞かないんだと思っていた。
「……余計なことしやがって」
事情を聞いたローは舌打ちをすると、まだローを口説いているユーリを抱え上げ、その場から消えていったのだった。
「はぁ、漸く解放された。ユーリ大丈夫かな?」
「大丈夫なわけねーだろ。ラミアに何を頼んでいたのかも気になるし、明日謝りに行くか」
「そうね。それにしてもこの荒らされたバーはどうしましょう」
二人は弁償するか片付けるのを手伝うのか迷っていた。
そしてクリスマスなのにとんだ災難だと、自分で引き起こしておきながら愚痴っていたのであった。