第3章 後編 愛する彼女と死の外科医
「聖なるこの日にあなたのような美しい女性とお会い出来るなんて、あぁ神よ!イエスキリストよ!なんて罪なことをするんだ。
私のハートはあなたという十字架に張り付けになってしまったではないか」
「そんな恥ずかしいわ」
「素敵な銀色の髪ですね、雪化粧が舞い降りるこの街に良く似合っている。まるで夜空に輝くオーロラのようだ」
「え、まじ?君面白いね、どうかな、この後一緒に…」
ユーリはあの後泥酔した。
そのまま眠ってくれればいいものを、彼女は色んな意味で覚醒してしまった。
バーの中で男女構わず手あたり次第口説き始めたのだ。
しかもセリフが超寒い。超寒いがユーリの美貌のお陰か皆満更でもなさそうだった。
これがただのおっさんなら事案が発生してるところだ。
「ねぇちょっと止めてきなさいよ。いい加減キャプテンが戻ってくるわよ」
「さっきから止めてるだろ。懲りずに何度も行くからもうどうにもできねーよ」
引き戻されても懲りずに口説きまくるユーリをどこか遠い目で2人は見ていた。
まだ辛うじて女性も口説く対象に入ってるのでマシなのだろうか。
いや、ローがこの現場を見たら荒れるのは間違いない。
本当は修羅場を迎える前に退散したいのだが、泥酔させた張本人なので流石にそれは気が引けた。
「かわいい坊や。お姉さんと一緒に素敵な一夜を過ごさない?」
しかもユーリのキャラはちょいちょい変わっていた。
もはや1人で劇でも出来るんじゃないかと思うくらいだ。