第1章 前編 時の彼女と死の外科医
「ひぃぃぃぃ!?」
ユーリが能力を発動しようとした時、ふとルフィが振り返り攻撃を仕掛けてきた。
咄嗟にワープを使い逃げたが、原作とは違う流れにユーリは動揺した。
因みに檻が壊れる瞬間に、ユーリはサイレンスを発動して耳の周りを真空状態にしたのでブリードの声は聞こえていなかった。
(うおぉぉぉどうする!?とりあえずルフィを先に解除するか?いやそれとも先にブリードを始末するか?てかロー、君は聞こえてないんだからもう少し手加減しようよ!まさかROOMを発動してないだけ、ありがたいと思えとか思ってるのか?てかブリードの声聞こえてないのによく命令されてる内容分かったな!あれか、麦わら屋がなんか私を攻撃し始めたから流れに乗ろうとかそんなノリか?くそー!許さん!)
ユーリは2人の攻撃をかわしながら悶々と考えていた。
そして気が散っていたためか背後にガラスの壁が迫っていることに気づかなかった。
「あっ」
バキッ!!
誰かが呟く声と共に、大きなガラスにひびが入り割れてしまった。
ユーリが攻撃をよけた瞬間、ルフィがそのままガラスに突っ込んでしまったのだ。
そして大きな穴が開き、海水が一気に流れ込んできたのだ。
「ワープ!ブラックホール!」
ユーリは咄嗟にルフィを掴み高台へと非難させ、首輪を破壊した。
ついでにユーリ自身の首輪も破壊しておいた。
ローは離れていた場所にいた為一緒に移動できなかったが、海水を浴びながらも自力で移動していたのを確認していた。
「スペース」
ユーリは耳を覆っていたサイレンスを解除すると同時に、無限収納バックを呼び出しその辺に置いた。
これは能力が解除されたときにくる痛みを回避するためだ。