【イケメン戦国】お気に召すまま【修正完了しました】
第4章 roasting
「良い顔だ、千花。
それでこそ織田家縁の姫、よ…
して、此度の褒美は何が良い」
「…褒美、ですか?」
「あぁ、手筈は全て、貴様の働きもあって滞りなく済んだ。
褒美を取らせぬ訳にはいくまい」
急な申し出に、暫しの間考えて。
「…もう一度、茶席を仕切り直して下さい」
「その様な事で良いのか」
「だって私、皆さんとお茶を飲めてません。
…そうだ、結局お菓子も食べてないし!」
「ははっ、貴様は本当に…!
俺の想像の斜め上を行くな、飽きさせぬ女よ」
信長様は笑いながらこちらに歩み寄ると、私の腕を掴み引き上げた。
そしてそのまま横抱き…
所謂、お姫様抱っこの形に抱き上げられる。
「ひゃ…!?の、信長様!重いですから!」
「全く持って重くない、さっさと乗れ」
信長様の愛馬にどすん、と跨らせられる。
何度乗っても、馬の思いも寄らない高さには慣れない…
後ろに跨った信長様に、ぴったりと身を寄せる。