【イケメン戦国】お気に召すまま【修正完了しました】
第4章 roasting
「千花、奥山の治めているのは、あの山の向こう…
あんたがこの前食べさせてくれた、南瓜を作っている辺りだ。
攻め入れば、信長様の力なら簡単に落とせる国なのに、それをしなかったのは…
荒らすのが勿体無い、肥沃な土地だとあんたが気付かせたからだよ」
「…なぁ、千花。
奥山の息子を見ただろう?
家督を継がせる為には、老いても尚のさばり続ける奥山を討たねばならない…
聡明そうなあの男なら、きっともっと豊かな国にしてくれるだろう」
「かの国に攻め入れば、もっと多くの人が生命を落とす事になります。
女子供も関係なく、勿論こちらの勢も…
それをせず、当主の命だけで済ませたのですから、最善の策であったと考えます」
「千花に先に伝えて、心の準備をさせてやっても良かったが…
お前は顔に出してしまいそうだからな。
それでは奴に見抜かれてしまうと、今の今まで秘密裏に動いていたという訳だ」
「千花も、早々に彼奴に嬲られていただろう。
嫌な思いをしたおなごは、他にもきっと沢山いる…
そういう輩には、当然の報いってやつだ」