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夢現 ~Dream"A"live~ 《気象系BL》

第4章 wish


翔さんは俺の洋服をぎゅっと掴むと小さな声で呟いた。

「…ニノ、好き…」

「うん、俺も翔さんのこと好きだよ?だから悩み事話して?」

「じゃなくて、ニノの事が好きなんだよ」

俺の腕の中で顔をあげ頬を紅く染めて俺を見つめる翔さん。

「へ?」

どういう事?この状況で俺の事が好きって…顔を紅くしちゃって、まるで愛の告白みたいじゃないか。

「あの、翔さん?悩みってそれ?」

恥ずかしそうにコクンと頷く翔さんは可愛くて思わず抱いていた腕に力を込めてしまった。

「ニノ?やっぱり変だよね、こんなの…でも自分でもどうしていいのかわからなくて…おかしいって否定してもやっぱりニノの事好きで…」

瞳が潤み出した翔さん…ってことはこれは愛の告白なのか…

「否定しなくていいよ、おかしくなんてないから」

「ほんとに?ありがと、ニノ…同じグループで活動してくのに遣りづらくしちゃってごめんね、でも俺の気持ち知ってもこうやって受け止めて貰えてよかった…これでスッキリしたよ」

そう言って笑顔を見せ、俺から離れようとするから慌てて抱きしめた。

「翔さん、待って!」

「え、なに?俺もう大丈夫だよ?」

「じゃなくて!翔さんが大丈夫でも俺が大丈夫じゃない」

「…やっぱり気持ち悪い?ごめんね、なるべく早く気持ち切り換えるから…」

「違うって、俺の話も聞いてよ」

もう、勝手に自分で解決しちゃうんだから…翔さんらしいけど。
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