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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第5章 私立リアリン学園!序章




~勘違い~





休憩時間にスマホの画面を見ると、結衣からのLINEが入っていた。



『飲み行こ♪20時ね!』



………って、今日これからって、ことだよね?

続いて地図がある。

待ち合わせのお店の場所だろう。

行ったことのないお店だな………。

そう思いながら、地図をじっくり見る。

よく見ると、私の家からそう遠くないので、なんとなく場所がわかった。

これなら、迷わず行けそう。

20時に、このお店で集合ってことだよね。

簡潔すぎるなあ。

結衣らしいと苦笑しながら、ご機嫌な了解スタンプを送信して、次の授業の予習を始める。





ほぼ一日をこのゼミの中で過ごし、お昼は、お弁当を作って事務室で食べる時もあれば、外でランチする時も。

他の講師の方は皆、専用の部屋があるので、一緒に過ごすことがない。

顔を合わせても、挨拶程度で。

年齢の近い人もいないし、話しかけてくる人もいない。

生徒とも授業以外で話すことは、ほとんどない。

一ヶ月の期間限定だしと割り切って、必要以上の交流はしないことに決めた。

気を使うこともなく、この方が楽かも。





今日の授業を終えて、私はゼミを後にする。

外は、なんとなく暗くなってきてはいるけど、まだ昼間のように暑く、湿った空気がまとわりついてくる。

待ち合わせまで、まだまだ時間がある。

一旦、家に帰ろうか、迷って―――。

なにか冷たいものが飲みたいな………。



ふと、目に入ったカフェに立ち寄ることにする。

中に入ると、冷房の効いた、ひんやりした店内にホッとする。

お客は、まばらで、ゆっくり座って飲んでいく人より、買って帰る人の方が多い。

カウンターでアイスココアを注文して受け取ると、すぐ近くの窓側の席に座る。

静かな店内で氷たっぷりのココアを味わい、パラリと参考書をめくる。

最近は、どこにいても、ちょっとした時間でも勉強だ。

赤ボールペンで時折アンダーラインを引き、注釈を加えていく―――。







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