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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第5章 私立リアリン学園!序章




王子君は………と、思った時には、こちらを見ることもなく、私の前を通り過ぎ、カードをかざして中へと入って行った。



………私のために、呼び鈴を鳴らしてくれたんだ。



思いがけない優しさを感じて、嬉しくなる。

やっぱり、ここの生徒だったんだ。

最近の高校生は、落ち着いてて、大人びてるなあ。

なんて、妙なことに感心して。





事務室の奥へと案内されて、諸手続きと説明を終える。

帰りがけにゼミの案内図をもらい、お時間あったら、と言われたので、少しだけ見てまわることにする。

明日から早速授業が始まるのに、初日から迷って遅刻、なんてことになりたくないしね………。



教室がいくつも並んであり、たくさんの生徒達が授業を受けている。

思っていたよりも広く、生徒の数も多い。

学校よりも真面目に勉強してるよね?

………ま、そりゃ、そうか。

大抵の生徒は、自分の意志でここに来ているんだからね。

将来の、自分の夢を叶えるために、こうして勉強している―――。



………王子君も、きっと、この中にいるんだろうな。

会ったら、さっきのお礼が言いたい。

どこにいるんだろう………。

そう思って、教室を覗くけれど………。

あ。

考えてみれば、これから約一ヶ月は、ここに通うのだから、また会うこともあるのか。

私は、新しい仕事を前に緊張しながらも、楽しみでワクワクしている自分がいることが嬉しかった。







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