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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第34章 私立リアリン学園!13時間目~レイヴィス~




と、窓際に向かい合って立っているユーリとオザワセー部長の姿が目に入った。

必死に何か頼み込んでいる部長。困りきった表情のユーリ。



………また、何かあったな。

関わらないようにしよう―――目を逸らし、準備室に逃げ込もうとしたけれど、時すでに遅かった。


「あ、部長、レイヴィス様来たよ!じゃあ、俺、もう帰らないと」


俺を見つけて、ほっとした表情を浮かべ、一目散にこちらへと駆け寄ってきた。

それから、俺の肩越しに顔を寄せてきて―――。



「本っっ当~に、お願いしますよ?」


眉間にシワを寄せ、いつになく険しい顔つきのユーリは、低く鋭い口調で、そう囁いた。

いや、これは、囁きというより、強い念押しだ。



「レイヴィス様、後よろしく~~。じゃっ、お先で~す!」


と、すぐにいつもの明るい笑顔に戻り、得意のウィンクをして、風のように去って行った。



辺りには、不穏な空気が漂っている。

ため息つきつつ、仕方なくオザワセー部長の方に向き直る。

見ると、その場に立ち尽くしている彼は、握り締めた両の拳をブルブルと震わせている。

それから―――目には、今にも溢れ出しそうなほどの涙をたたえていて………。



―――厄介だ。

もう一度、ため息をつく。







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