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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第34章 私立リアリン学園!13時間目~レイヴィス~




俺以外のメンバーは、全員音楽科だ。リアリン学園音楽科といえば、プロの養成、輩出で有名だ。そんな音楽科に、ハルナイト家的には、転入するわけにはいかなかった。それでも、一流の音楽を学びたいという思いは捨てきれなかった。

そして、このオーケストラ部の存在を知った。音楽科でも精鋭と呼ばれる者が活躍していて、その実力は確かなものだ。部活動としての括りなので、学園の生徒なら誰でも入れる。こうして俺は、自分の居場所を見出したのだった。

メンバーは、全員、確かに腕がいい。しかし、なんといってもこのオケ部としての練習量が圧倒的に足りていない。だからといって、練習時間を増やす訳にもいかない。彼らには、所属する楽団があり、そちらが最優先なのだから。

音楽科は、学年やクラスの枠を超えてオーケストラが編成されている。その練習も大変なはずだ。それなのに、どうして、わざわざこのオケ部に所属しているんだ?

………今まで考えたこともなかった。

彼らは、何のために、ここにいるんだ―――?





バンバンバン、バンバンバン――――――ッ!!!



すごい音とともに、演奏が中断された。

ハッとして我に返る。

部長が指揮を止めるほどだから、一人のミスではなかったのだろう。

と、全員がシンと静まって、こちらを見ている。

部長の代弁を待っているのだろう。けど、俺、聴いてなかった………。







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