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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第34章 私立リアリン学園!13時間目~レイヴィス~




マインとは、転入初日に生徒会室で会った。

顧問に就任してまだそんなに経っていなかっただろう。それなのに、こんなに早く辞めさせれるのは不本意だったようで、顧問をおろされてムキになってた姿が思い出される。

気の毒だとは思ったけど、アーサーの決定は絶対だ。俺だって、生徒会役員になることが転入の条件の一つだった。生徒会活動なんて煩わしいだけだが、従わざるを得なかった。

そんな中、マインの視線が俺に向けられていることに気づいた。

………コイツ、なんで、じっと見てるんだ?

目を合わせないように注意しながら、マインを見やる。

―――知り合い、ではないな。どこかで会ったことがある?



少し考えて、あっ、と思いついた。

夏に、夜警団の講演会帰りに道を教えてやった。

あの日、懇親会と称した飲み会に温泉――――それとなく辞退して、宿を後にしたところに出会ったのが、マインだった。

外はもう宵闇が迫っていて、こんな時間だというのに、いかにも危なっかしい様子で地図片手にウロウロしていた。

そのうち、変なのに声掛けられるんじゃないかとなぜか心配になって、さり気なく近づいたら、向こうから道を聞いてきたのだ。

地図を逆さまに見ているというのに、それなりに進んでいた。つまり、それだけひどい方向音痴だってこと。ちゃんと地図見てたら、まったく違う方向に行ってただろうな。

あの時のことを覚えているのだろうか?俺だって気づいたのか?

………いや、気づいてないだろうな。







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