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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第34章 私立リアリン学園!13時間目~レイヴィス~




「うん、そう。誰だって頭から注意されればムッとくる。ましてや、このオケのメンバーは、皆、プロの卵。誰よりも自分の腕に自信持ってて、プライドも極上に高い。ミスを指摘するのは、もちろん大事だよ。でも、それは、彼らの腕を認めてるって前提ならね」


「俺は、メンバーの腕を信用してるけど?」


「それ、一度でも言葉にした?皆にその気持ち、伝わってる?」


「それは………どうだろう」


「まずは、こっちから歩み寄ろうよ。向こうは先輩だし、レイヴィスは新参者なんだしね。お互いがお互いが信頼する―――これ、魔法の言葉だよ。目の前の仲間と最高の音を作ってほしい。今、この時に一生懸命でいてほしい。先を考えるのは、そういうのの延長線なんだよ。将来ももちろん大事だけど、プロになろうがなるまいが、今は、関係ないと思う」


ひと息に、そう告げて―――。



「お前、本当に先生なんだな」


「ん?」


「お前みたいなのが教師で、この学園、大丈夫かと思ったけど」


「何、それ?ほめられてるのか、けなされてるのか、わからないよ」


「ほめてる。本当、お前って変わってる」


「変わってるって………ほめ言葉じゃないと思うけど?」


「ほめ言葉だよ。『ほめて伸ばす』だろ」


そう言って、柔らかい、優しい笑顔を浮かべるレイヴィス。

あ、こんな心からの笑顔、初めて見る―――。







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