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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第34章 私立リアリン学園!13時間目~レイヴィス~




私、多分、間違えてない。

本当は音楽科に編入したかったはず。けれど、この学園の音楽科は、プロを目指すためのもの。そこへ編入するのは、立場上無理だったのかも。

この学園は、普通の学校とは違う。誰もが自由に、夢に向かって羽ばたいていけるわけではない。そんな夢さえも見ることができない、生まれた時から決められた道を歩まざるを得ない生徒の方が、圧倒的に多いだろう。

私は、道を外れて自分の思う通りに行けと、無責任に勧められる立場ではないのだ。

そう気づいて―――。

気づくのが遅かった。余計なことを言った、どうしよう、踏み込みすぎた―――。

いたたまれなくて、俯く。



「ごめ………」

「謝らなくていい」


すかさず、レイヴィスに言葉を奪われる。



「そんなの、お前らしくない。言いたいこと言えよ。それが、お前なんだろ」


「でも………」


「俺もそうする。誰にも、何にも、気にしないで思ったことを言いたいように言う。今までそうしてきた」


「………も、だよ」


「何?」


ギュッと両の拳を握り締め、思い立って顔を上げる。

そうして、意を決して言葉を紡ぐ。







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