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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第34章 私立リアリン学園!13時間目~レイヴィス~




「じゃあ、一緒に食べようか」


心の中でそんな葛藤をしていることなどつゆ知らず、ふわりと柔らかい笑顔を向けてそんな提案をしてくる。

この様子じゃ、持って帰っても持て余すだけだろうし、一緒に食べるってのは、いい考えかも―――。



二人で宝石箱のような蓋を開けて、中を覗き込む。



「うわぁ」


コロンと丸い小さなチョコレートが三粒、黒く光り輝いている。見るからに高級感漂うその佇まいに、心が浮き立っていく。



「じゃあ、いただきます」


ゆっくりとつまんで口へと運ぶ。

チョコレートはすぐに舌の上でとろけ、口いっぱいに極上の甘さと香りが広がっていく。



「ん~、美味しいっ」


「マイン先生って、美味しそうに食べるんだね」


「だって美味しいんだもん。ユーリも食べてみたら?」


「うん………ね、マイン先生、これ、もう一個どうぞ」


一粒摘むと、残りの一粒が入った箱を差し出されたので、少しためらったけど、もらうことにする。



「本当だ。美味しいね」


モグモグと口を動かしながら、ユーリも嬉しそうに目を細めている。







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