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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第34章 私立リアリン学園!13時間目~レイヴィス~




「それは、私も思うけど………」


自分に有益な方につくと口では言っていたけれど、間違った方向に加担するような人でないと確信できる。でも、相手は、あのアーサーだ。何をするかわかったものではない。



「そんな心配してねえで、自分の心配しろ。お前は、もう動くな。俺がぶっ潰してやる」


シドは、立ち上がって校舎と校舎の隙間に入っていく。奥に置いてある棚の中に猫缶が入っているのだ。



「このまま黙ってなんかいられないよ。私も何かしたい」


アーサーの言うような、情報屋に丸投げして、おしまいにするつもりはない。

猫缶を両手に持って戻ってきたシドを手伝おうと立ち上がり、手を伸ばす。

けれど、渡してはくれない。



「これ以上、クビ突っ込むな。これは俺の仕事だ」



キンコンカンコン~ ♪


と、三時間目の終わりを告げるチャイムが鳴りだした。

もう行かないと―――。



「シドは、『攘夷派』なんだね。それなら、私は坂本龍馬になるよ」


「あ?」


「チャイム鳴ったから行くね。猫ちゃんによろしく」


時間を気にしながら、振り返ることなく非常口から校舎に入る。





マインが去った後―――。

残されたシドは、猫缶を空高く放り投げ、キャッチする。



「坂本龍馬、ね。おもしれえ」







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