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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第34章 私立リアリン学園!13時間目~レイヴィス~





三時間目の授業が始まってから、もうずいぶん経とうとしている。

隣り合わせで石畳に腰掛け、これまでにあったすべての出来事を包み隠さず、シドに打ち明けた。

黒崎のメール、伯爵のパソコン、アーサーとの会話。アルバートの停学理由………。



「明日にはアルバートの停学が解けるから、元通りになるけど。気がかりなのは、リアリン学園長が監禁っていうか軟禁されてることだよね。豪華なホテル住まいとは言っていたけど、実際はどうかわからないし」


学園を譲渡する契約にサインを強要するための軟禁だ。いつまでもサインをしないままなら、強硬手段に出るかもしれない。



「それなら心配ねえ。だいたいの目星はついてる」


「え、どこにいるか知ってるの?」


「俺を誰だと思ってる」


驚いてシドを見る。そうか、ずっと学園を空けていたのは、リアリン学園長を探していたんだね。



それから………これは、関係ないと思うけど、レイヴィスとアーサーのことも一応話しておく。



「レイヴィスは、アーサーのおかげで学園に入れたわけだから恩を感じてるんだよ。だから、それを理由に利用されるかもしれない」


「アイツは誰かに利用されるようなヤツじゃねえ」


………その口ぶりは、レイヴィスをよく知っているといった感じだ。転校してきたばかりなのにね。しっかり調べているんだろうな。さすが情報屋。







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