第34章 私立リアリン学園!13時間目~レイヴィス~
「あれっ、シド?うわ、久しぶり!学校に来てなかったよね?どうしてたの?」
「ダリイ時は来ねえんだよ」
「またそんなこと言って。学校はね………」
と、言いかけてやめる。
そうだ。シドは、勉強するためにこの学園にいるのではなかった。
「それはそうと、お前、俺に何か言うことあんだろ」
「え、あっ!!」
そうだ、忘れてた~~~!!!
借りてたデバイス、アーサーに壊されちゃったんだった。
どうしよう。う~~っ、どこから話せばいいんだろっ!
「三時間目にいつもの場所に来い」
「へ?」
それだけ言うと、シドは他の生徒達とは逆方向に向かい、玄関を抜けて外へ出て行った。
三時間目は、今日の私の空き時間―――時間割を把握してるってことか。
そして、いつもの場所。これは、裏庭のことを言っているのだろう。
キンコンカンコン~ ♪
チャイムの音にハッとして、生徒達の流れとともに急ぎ足で職員室へと向かった。