第34章 私立リアリン学園!13時間目~レイヴィス~
「今日、補習出られない。明日からは、ちゃんと受けるから」
「オーケストラの練習があるから?あの、あれからどうなったの?皆と仲良く………っと、そんなすぐ仲良くなるわけないよね。でもさ………」
「お前には関係ない」
短くそう言うと、レイヴィスは背を向けてさっさと歩いて行ってしまった。
その冷めた態度に呆気に取られる。
昨日のことを聞かれたくないし話したくないと、最初から思ってたんだろうね。でも、聞かずにいられないのが私だし………。
そんな言い訳を心に浮かべながら、去って行くレイヴィスの後ろ姿をジッと見つめる。
ん、あれ?
つまり、レイヴィスは、補習をお休みするって伝えるために、ここにいた?
―――私を、待ってたってこと?
「いつのまに泣き虫ぼっちゃんから乗り換えたんだ?」
背後斜め上から、低い、からかい口調の声が響く。
「ちょっと、乗り換えって何よ!?おかしなこと言わないで!」
振り向きざまに反論する。
そこには、意地悪そうに目を細めたシドが立っていた。