第29章 私立リアリン学園!11時間目~イケヴァン・アーサー~
パチンパチンと蓋を取ったりはめたりしながら、考えを巡らす。私だっていつもポケットに入れてあるし。誰かが私のスマホを手にしている状況なんてありえないもんね。
「こういう時、女スパイは、敵の男とベッドを共にします。ソノ時が一番無防備ですからね。情報や物を盗む時の常套手段です」
「ベッドをって………」
………そこまでは、絶対できないっ。というか、想像したくないし!!
まあ、それくらいスマホのデータを盗むのって難しいってことなんだろうね―――。