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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第29章 私立リアリン学園!11時間目~イケヴァン・アーサー~




「そうだよ。何だと思ったの?」


「黒崎のファンかと」


「はあ?ファン?そんなわけないでしょ!?」


「………冗談はさておき。確認ですが、黒崎が怪しいというのには、なにか根拠があるのですか?」


「根拠?だって、アイツが一番怪しいじゃん?いかにも悪そうだし」


「それだけで、黒崎を疑ってるのですか?」


セバスチャンは、呆れたように大げさにため息をつく。



「えっと」


どう答えていいかわからなくて、ガリガリと頭をかく。



「では、質問を変えます。リアリン学園長が、濡れ衣を着せられたと思う理由は?」


「それは、リアリン学園長が無実だから」


「どうして、そう言い切れるのですか?」


「どうしてって………警察に連れて行かれる時に、私いたのね、その時、リアリン学園長が『これだけは信じて欲しい。私は潔白だ』って言ったんだ。だから」


「その言葉を、そのまま信じているのですか?」


「え?うん。だって潔白だって言いきったんだよ?」


「普通、犯罪者が簡単に罪を認めると思いますか?」


「うーん………思わないけど。でも無実の人は、『私は、やってない!』って、だいだい叫ぶよね」


「あなたは、リアリン学園長をどれだけ知っているのですか?」


リアリン学園長か。

この学園の初日に挨拶した。後は、生徒総会の時、壇上で話しているのを聞いた。それから、シドの件で呼び出された時、話した程度だ。



「たいして知らないけど。悪いことするような人に見えないし」







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