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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第29章 私立リアリン学園!11時間目~イケヴァン・アーサー~




「調べたいパソコンというのは、黒崎のだったのですね」


「うん。黙っててゴメン………言いづらくて。その、助けてくれてありがとう」


「ええ、助けました。ですから」


ピタリと。

やっと立ち止まり、私の方に向き直る。

その表情は、硬く険しい―――。



「探偵ごっこは、これきりにしてください」


「………」


そう言われて。一瞬、固まってしまった。

けれど、ひるまずに言葉を紡ぐ。



「ごっこ、じゃないもん」


「危険な真似は、やめた方が賢明かと。私はもう助け舟を出すつもりは、ありません」


「………っ、次からは助けてもらわなくても、一人でやるよっ」


つい、突っかかる物言いになってしまう。さっきは助けてもらったけど、私は、セバスチャンにお守りをしてもらうつもりなどない。自分でなんでもできるもん。



「そういうことではなくて。私の忠告を聞いていただきたいのですが」


「聞けない。ねえ、セバスチャンは、リアリン学園長がこのままでいいと思ってるの?今までお世話になってきたんでしょ?学園を一緒に築いてきたんでしょ?」


「………黒崎を調べているのは、リアリン学園長のためだったんですか?」


驚いて、目を見開くセバスチャン。







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