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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第29章 私立リアリン学園!11時間目~イケヴァン・アーサー~




~探偵ごっこ~





あんなに意気揚々としていたのに、なかなか機会がやってこなくて、ヤキモキする毎日が続いていた。

最近の職員室は、空き時間でも必ず誰かがいる。他人のパソコンを開ける状況なんて、そうそう訪れやしない。

それに、私と黒崎の席は、端と端くらいな離れよう。

唯一の救いは、職員室の出入り口がある通り道に、黒崎の席があるということだ。

だから、それとなく何度か通り過ぎることはできるんだけど、立ち止まるのも不自然だしね。



そうこうしているうちに、やっと機会がやってきた。



合唱コンクールを明日に控え、毎日詰まり気味だった私の時間割が、今日は調整のためか緩くなっている。

1時間目から空きなんて珍しい。

そして、次の時間は、視聴覚室での授業。つまり、黒崎に、鍵を借りる必要がある。

この日まで動けないだろうと一応、予想はついていたけど、やっぱりだった。

私が準備室を使う授業は限られているからね。

だからこそ、このチャンスをうまく活かさなきゃ!



他の先生達を見ていると、黒崎がいない時は勝手に缶から鍵を取り出し、ノートに記入しているようだ。

黒崎だって授業があるから、いつもいるとは限らないからね。

黒崎と話したくないってのもあるし。

私もそうしてみよう。

鍵を取り出す、持ち出しノートに名前を書く、その間に、パソコンの中身をコピーする。



うん、よし。これなら、うまくいきそう!!







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