第29章 私立リアリン学園!11時間目~イケヴァン・アーサー~
「あ、あのね、パソコンは、私の部屋にあるんだ。それに、ほら、もしかして芽瑠先生のかもだから、女性のプライバシーとか考えると、私が見た方がいいかなって思うんだよね」
慌ててつけ加える。も、もう、これ以上の思いつきの嘘は、限界だよぉ。
けれど、シドは信用したようで。
「スグレモノがある。後で貸してやるよ」
「それって、パスワードいらないの?」
「差し込むだけでパスワード解読して、中のデータが丸ごと開く。USBメモリの改造版だから、見るだけじゃなくコピーもできるぜ」
コピーできるんだ!これで、黒崎のパソコンを調べることができる!
うまく近づければの話だけど。でも、不可能ではないよね?