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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第29章 私立リアリン学園!11時間目~イケヴァン・アーサー~




カチャ。



あれ。また、ドアの音。

黒崎が、もう出て行ったのかな?何かを取りに来た感じじゃなかった。

ここに何しに来たんだろう?



立ち上がろうとして、慌てて動きを止める。



「こんなトコに呼び出して、何の用?俺、忙しいんだよね」



この声―――アーサーだ。



さっきドアが開いたのは、アーサーが入って来たからだったんだ。

黒崎が、ここに呼んだんだね。資料室の奥まで見に来たのは、誰もいないことを確かめに来たってことか。

つまり、誰にも聞かれたくない話をするってことだよね?

………私、絶対に見つかったらマズイよ!!



「話が違うじゃないか!」


黒崎の怒鳴り声に、思わずビクッと身体を震わせてしまう。

自分で自分の口をしっかり押さえて、声を出さないように努める。



「それって、教頭の件?」


「それ以外に何があるんだ!なんで、この俺が鍵係なんてやらされなきゃいけないんだ!!」


「そんなに肩書きって大事なワケ?」


「あたりまえだろう!そのためにどれだけの苦労をしてきたと思ってる!」


「お飾りの教頭になったってツマンナイでしょ?ちゃーんとイイポスト用意するから、もう少しおとなしく待っててほしいなー」


黒崎の剣幕に押されることなく、飄々とした態度のままなアーサー。







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