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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第29章 私立リアリン学園!11時間目~イケヴァン・アーサー~




そうは言っても、考えて見れば、この学園に来る前に音楽会で一度逢ってるだけだ。あの時は、話らしい話なんて、ほとんどしてない。

それなのに、すごく近い距離に感じている。

あっという間に私の心の中に入り込んで、占領されてしまったかのようだ。

だから、さっきの思いがけなく突き放されたことがショックで………。

一部署に顧問は一人って決まってるなら、仕方ないことなんだけど。

アーサーだって、私と一緒がいいと思っててくれてる。でも、仕事だから………。



―――。



やだ。私、何考えてるんだろう。

生徒会の顧問を降ろされたことでなく、アーサーと一緒にいられないことを残念に思ってるなんて―――。

これじゃあ、アーサーに振り回されっぱなしだ。





「もしかして、もうつきあってるとか言う?」


レオが、私の顔を覗き込んでくる。



「は?」


あ、なんかそれ、さっきも同じような質問されたな。



「つきあってるって………アーサーと?まさかっ!!」


「そうじゃなきゃ、元彼とか?」


「はあぁぁぁ!?元彼ぇ?そんなわけないじゃん!!」


あまりの突拍子のなさに、おかしな声が出てしまう。

カインとアルバートが、そんな私の声に驚いて振り向く。



「デケエ声出すな。うるせえ」


「現交際疑惑も元彼疑惑も否定ですか」


「疑惑、とか人聞き悪いこと言わないで!アーサーとは、なんでもないんだからっ」







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