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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第29章 私立リアリン学園!11時間目~イケヴァン・アーサー~




「レイヴィスか」


「お久しぶりです、ゼノ様」


アーサーの背後に立っていた、レイヴィスと呼ばれた彼は、ゼノ様に軽く頭を下げる。



「どうしてお前が、ここにいる?」


「特待生試験を受けました。一流の学園で学べるいい機会だと思って」


「お前がいると心強いな」


「ゼノ様には、恩があります。けど、俺は、有益な方につく主義なので」


表情を変えることなく、そう言い切るレイヴィス。

険しい顔つきでアーサーをチラリと見やって、またレイヴィスに視線を戻すゼノ様。


「そうか。それなら仕方ない」



二人の静かな会話に、皆が聞き入っていた。



あのレイヴィスって人と、ゼノ様は知り合いなんだね。有益な方につくって………つまり、アーサー側だから、ゼノ様の意見には従えないって宣言したんだよね。

そんなこと堂々と言っちゃうなんて、相当な合理主義者だよね。

あれ?そういえば、彼、どこかで見たことがあるような気がする。気のせいかな?



「さ、じゃあ、他の者は退場だよ~お疲れ~」


パンパンと手を叩くアーサー。



「お先に失礼します」


と、ミシェルが、一番先に立ち上がった。



「君は………と。副会長のミシェル=アードラーだよね?そうだなあ。ヤロウばっかじゃ、ツマンナイからな。麗しきお姫様にも残ってもらおうカナ」


「私は、辞退します」


即答するミシェル。



「強気だね。そーゆうの、嫌いじゃないよ。けど、残念ながら、君には決定権ナイんだなー。はい、では、副会長も残留ってコトで決まり~」


アーサーの楽し気な様子とは対照的に、ミシェルはギュッと唇を噛みしめ、立ち尽くしている。







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