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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第29章 私立リアリン学園!11時間目~イケヴァン・アーサー~




しばらく並んで練習を見守っていると―――。



「つきあってるの?」


唐突に、静かな声で、そう聞かれて。



「は?何?」


「だから、ルイ=ハワードと」


「だ、だ、誰が!?」


「教師と生徒って、見つかったらマズイんだよね?よくありがちな恋愛パターンなのにね」


「ちょっと!つきあってなんかないから!」


「音楽会は、彼のために行ったんだよね?」


「そうだけどっ。生徒の演奏を聴きに行っちゃいけないの?それだけでつきあってることになるわけ?」


「ふーん?でも、俺との食事を断ったのは、彼が理由だよね?」


「それは………帰るとこが一緒だから、送ってもらうつもりで」


「俺だって送って行くよ?ま、帰すつもりはナイけどね」



………ルイにも同じようなことを言われた。

『君を連れて帰ってもいい?』

もちろんお持ち帰りされてはいないけど、頷いていたらどうなっていたんだろうって、あれから何度も考えを巡らせていた。

それとも、あの日、ルイと約束していなかったら?誘われるままに食事に行っていたら?

アーサーと一夜を共にしていたかも―――?



そんな、今更どうしようもない選択に迷っていると。

アーサーの深くて濃い青い瞳に、しっかりと捉えられてしまう。







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