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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第28章 私立リアリン学園!10時間目~ルイ&イケヴァン・アーサー~




注文していた料理が、次々にテーブルに並んでいく。



「どれも美味しそうだね」


一人一皿ずつの食事と違って、こうした何品かの小皿料理だと一緒に食べることになるから、よっぽど仲良くないと気を遣うものだ。

ぎこちなく取り皿に取り分けると、ルイが上品な仕草で口へ運ぶ。



「美味しい」


フワリと笑うルイ。



「ほんとだ。美味しいね」



そうして、気づく。

逆にこうやって同じお皿の物を分けて食べるって、より、距離が縮まるんだって………。





んっ………と、軽く伸びをするルイ。



「疲れてる?」


「いや、大丈夫。なんかここ、落ち着くね。マインが、隣りにいるからかな」



………っ!

サラッと、今、すごいこと言ったよね?



「あ、ねえ、音楽会さ、思ってたよりずっと大規模でレベル高くて驚いちゃった」


ごまかすように音楽会の話題をふる。



「この音楽会でスカウトされて、プロデビューすることもあるくらいだから」



スカウトか。

伯爵とアーサーが、そんな感じだったな。


「ルイのこと皆、褒めてたよ。あと、ハルナイト大公って人のことも………その、身分の高い人達が集まってるって感じ、なのかな」



ずっと気になっていた疑問を、それとなく口にする。

プロの演奏会でないというのに、あの華やかさは、ある意味特殊で、独特の雰囲気があった。

それは、『上流階級』の人々の集まりだからだろうか。







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