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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第28章 私立リアリン学園!10時間目~ルイ&イケヴァン・アーサー~




「は!?それって、お持ち帰りされたことあるかって聞いてる?な、ないないっ!そんな経験ないからっ。私ね、アルコールの回りが遅いから、すぐには酔わないんだ。だから、ちゃんとまっすぐ帰れるし、記憶失くすくらい飲まないし、それに、それに………」



慌てまくっている私を、可笑しそうに見ているルイ。



「も、もしかして、からかってるっ!?」


「ごめん。けど、よかった。安心した」


「え、安心って………」


それって、お持ち帰りされた経験がないって聞いて、安心してるってことだよね!?

………心臓がバクバクいいだして、どうしようもないっ。



「ね、失敗って、どういうコト?」


「ええ~っとね………二日酔いが、ヒドイってコト。アルコールの分解速度が人より遅いんだと思うのね。だから、回復するのに時間がかかるの。分かっちゃいるけど、いつもついつい飲みすぎちゃう。教師なのに学習能力ないんだよねえ」


「ははっ」


ルイが、声を上げて笑う。

そんなルイに驚く。

なんか、なんだろう。表情が柔らかいっていうか………ルイって、感情が読めないから、いつも戸惑うんだよね。

でも、こうしてじっくり話すと、少しずつ分かってくる。

『氷の王子様』って初めに聞いた時は、納得してたけど、今はそんなことまったく思わない。

自分の感情に不器用なだけで、本当はすごく温かくて、優しい。

いろんな表情を見せるルイにドキドキしながら、どこか心地よさを感じる。

ルイって不思議だ―――。







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