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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第26章 私立リアリン学園!9時間目~シド~




闇雲に探しても、見つかるわけがない。

頭を使え、名探偵!

………何か、手がかりはないかな?

たとえば、シドが行きそうな所とか。

困った時に頼れる人が、この街にいるはずだよね?

そうは言っても私自身が、シドに関して知らないことだらけだから、どうにもならない。

シドの知り合いか………。



あっ!



そうだ、あのカフェ!

店主は、シドを知っていた。

それに、土曜の午後に、あれだけ人のいないカフェって変だよね。

きっと、表向きは普通のカフェで、ワルが裏の商談とかに使う店なんだよ!

そうやって、またワル説を引っ張り出して自分を奮い立たせ、急いでカフェへと戻ってみる―――。



カランッ。



カフェの入口のドアを、勢いよく開ける。



「いらっしゃいませ」


さっきと同じ初老の店主が、穏やかな笑みを浮かべて、こちらを見ている。

店内には、さっきと違って、まばらながらもお客さんの姿があり、のんびりとコーヒーを飲んでいる。

いたって普通のカフェだ。



あ、あれ?裏の商談って雰囲気は、どうした?

………と、そんな場合じゃない!



「あのっ!」







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