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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第26章 私立リアリン学園!9時間目~シド~




シドが足を止めた。

すぐ脇にあるゴミ箱に、手にしていたカラのカップをポイと捨てて、また歩きだす。

すると、男も歩きだした―――。



………まさか、シドを尾行してる?



どうしよう、知らせなきゃ!

急いでバッグの中から、スマホを取り出す。

と、同時に、呼び出し音が鳴り出す。

シドからだ。



『お前、後は一人で大丈夫だよな』


「え?」


『俺は、用事ができた。気をつけて帰れ』


それだけ言うと、すぐに電話は切れた。



ちょっとぉ、こっちだって話したいことあるのに!


急いでコールバックする。



トゥルルル、トゥルルル………。



『何だ』


「あのね、誰かがシドを尾けてる!」


『ああ、気づいてた。相手は一人で、お前のことは範疇に入ってねえから、気にすんな』


「気にすんなって………そういう問題じゃ」


『切るぞ』



………自分が尾けられてるって気づいたから、私に電話して警告してきたんだよね。



『時には、危険をも伴いますので』………ジル教頭の言葉が思い浮かぶ。

今のこの状況って、かなり危険だよね?

関与するなって言われたし、それ、守ろうと思ってたけど………やっぱり、放っておけないっ!







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