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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第26章 私立リアリン学園!9時間目~シド~




~捜索~





街は、活気に溢れていて、人々の話す声や笑い声が絶えない。

小さなお店がギッシリと軒を連ねている素敵な街。

さっきまで、この街に溶け込んで楽しく笑っていたのに―――。


取り残されたかのように、ただ黙ってここに立ち尽くして、ずいぶん遠ざかってしまったシドの後ろ姿を見つめていた。



あ。

立ち止まったシドが、売店で飲み物を買っているのが見える。

カフェで注文したのに、お互い手つかずだったもんね。

ストローと蓋を外して、一気に飲み干している。

カラになったカップを手に、また歩きだし、その後ろ姿は更に小さくなっていった。



シドが悪いわけじゃない。

せっかく、今日を楽しみにしていたのに。服まで買ってもらったのに………。



―――うん。

決意して。

シドを追いかけようと、歩きだした。



と―――。



私とシドと、ちょうど三角地点の位置に立つ男の人に、なぜか目がいった。

ソフトハットにサングラス、高そうなスーツに身を包んでいる男。

背が高く、ガッシリとした体格。影になっていて顔はよく見えないけれど、整った鼻筋が目立っている。



あの人………ジッと、シドの方を見ている気がするけど………。







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