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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第5章 私立リアリン学園!序章




「何ジロジロ見てんだ。そんなに珍しいか?」



ギクリと肩を震わせる。

………それ、私に、言ってる、んだよね?

そのバータンダーは、なみなみと注がれたビールグラスを片手にゆっくりと歩いてきて、テーブルにグラスを置く。



「………ありがとうございます」



思わずそう言って。

客の私が、なんでありがとうございますって言ってるんだろ………。

首を傾げながらも、ビールグラスに口をつける。

キンキンに冷えたグラスに、クリーミーな泡がたっぷりのビールは、驚くほどおいしい。

うん、生き返る~~♪



「おいしそうに飲むんだな」



ふっと隣りで笑われて………。

………っ、この人、まだいたの?

驚いて顔を上げる。

優しい微笑みに、ドキンとしてしまう―――。

でも、それは一瞬で。

すぐに元の表情になり、カウンターへと戻っていく。

少しずつビールを飲みながら………カウンターの彼を、そっと見続けていた―――。





いつのまにか、店内は人で溢れていた。

さっきまでは、バーテンダーの彼一人だったのに、今は二、三人のウエイターがいて、席を案内したり、注文をとったりしている。

お酒を作る彼も、忙しそう………。



時間を持て余して、スマホの時計を何度も見る。

なんとなく、あちこちの画面を開けたり閉じたりして………。

結衣、遅いなあ。

空になりかけたビールグラスを持て余す。







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