第1章 プレゼント【織田信長】
恐る恐る、私は信長さんのいる部屋の戸を叩いた。
「入れ。」
「し、し、失礼致します!」
怖過ぎて私…全身が震えてくる…。
「信長さん…お呼びでしょうか。」
「座れ。」
「…はい。」
いつもより声が低く、私は寒気が止まらなかった。
「…何故、今日の夕餉に来なかった?」
「じ、実は…」
私は正直に話した。
「つまりお前は包装するのに時間が掛かったと言いたいんだな?」
「はい…どの色にしようか迷ってしまって…。」
このタイミングしか渡せる瞬間ないよね。
「これが…その…プレゼント…なのですが…。」
そう言って白い紙で包装された手拭いを渡した。
「…すみませんでした。」
プレゼントを開けて黒い手拭いをじっと見詰める彼。
「…これは自分で使ってみたのか?」
「い、いえ…!」
使える訳ないじゃん。信長さんにあげるやつなのに。
「では、まずはお前が使ってみろ。」
「え?!そ、それはどういう…?!」
信長さんは口角を上げて私の背後へ回ると
手首を縛られた。
それだけではなく、もう1枚の手拭いを使い目隠しをされた。
「の、信長さん?!何をしてるんですか?!」
「だから言っただろう?"お前が使ってみろ"と。」
…やばい気しかしない。