第8章 湯浴み【織田信長】
「…はぁっ、のぶ、ながさぁん…!」
「…その顔、本当にたまらんっ!」
俺はいつもより優しく身体を抱く。
ドジでおっちょこちょいのダメな所満載な女ではあるが…
こいつの笑顔は周りの雰囲気を良くさせる力がある。
そしていつも一生懸命に物事に取り組んでいる。
「…俺はそんな所に惹かれたのかもな。」
「信長…さん?」
「いや…なんでもない。ペース上げるぞ。」
「え、あ、ちょっと……あぁっ!!」
俺はこいつのいろんな事をもっと知りたい。
いろんな顔を知りたい。
俺だけのものとしたい。
それが無理なことは分かっている。
ただ、抱かれている時の愛くるしい表情だけは他の奴らには見せないでくれ。
「…楓…っ、愛している…!」
「私も…大好きです…っ!」
姫神子…どうか今だけは…彼女を奪わないでくれ。連れていかないでくれ。
俺は愛おしく楓を抱き締める。
彼女からするほんのりとした優しい石鹸の匂いが全身を駆け巡ったような気がした。
〜Fin〜