第6章 べっこう飴【伊達政宗】
「あっ…と、ま、政宗さん…夕餉も終わったのにどうしてここに??」
「台所から声が聞こえたからやって来た…お前…何してるんだ。」
「えっと…そ、そう!べっこう飴を作ってたんです!」
これです!、と呟いて見せたのは綺麗に丸く固まったべっこう飴。
「…これが、飴というやつか。」
「はい。とても甘くて美味しいんですよ。お砂糖と水だけで作れちゃう簡単なお菓子なんです。」
「…食べてもいいのか?」
「勿論です!是非食べてください!」
どんな反応するかなぁ…ま、焦げてなかったから失敗する訳ないんだけどっ。
小さな飴を恐る恐る口に入れ舐める。
「…悪くない。」
「本当ですか?!」
「あぁ、これにアレンジを効かせればもっといいものになるだろう。」
「そうですよね!料理上手の政宗さんが褒めてくれるなんて嬉しいですっ!」
「褒めてない。ただ正直に言っただけだ。」
も〜っ、素直じゃないんだから。もうちょっと素直になってもいいんじゃないの?
クスリと微笑む。…が、一つ問題が。
「残りべっこう飴が2つしかない…。」
砂糖と水が少なすぎた。これじゃあ、私、食べられないじゃん。
「…じゃあ、俺の食べるか?」
「…え、いいんですか?」
「別に…構わない。」
「で、でもほとんど残ってないのにどうやって?」
と問い掛けた時には抱き寄せられてすぐに唇を重ねられていた。