第4章 感覚【武田信玄】
「っ…ん、擽ったい…んっ、は…。」
こんな事するって聞いてない…っ。
彼は舌を私の首筋と鎖骨に這わせている。
本来なら突き飛ばせばいいのに。
"こんな事しないで!"って。
でも出来なかった。
それよりも
"もっと感じたい"
という気持ちが強かった。
「顔が赤いが…大丈夫か?」
「信玄さんがこんな事するからです…。」
「こうでもしないと感覚とか治せないんじゃないか?」
「うぅ…。」
なんだろう…とても焦れったい。
もっと触って欲しい…。
でも彼はどうして身体を舐めるんだろう…。
想いが無かったらこんな事はしない。
「信玄さんは…私の事…どう思っているんですか…?」
私はそっと問い掛ける。
私は好き。
優しい所も、元気な所も、平等に人々を愛してる、そんな貴方が大好き。
「俺は…楓のことが好きだ。一緒に過ごしているうちに皆とは違う感情が芽生えてた。だが…お前は別の世界から来た女の子だ。本来ならそんな子に恋するのはいけないと思う。後を考えると悲しい現実しかないからな…。」
「そ、そう…ですよね。」
うん。分かってた。これが彼なりの優しさ。
あぁ、振られた。
と思ってたのに…。
「でも…俺はどんな手段を使ってもお前と居たい。例え…俺がそっちの世界に行って戻れなくなっても…。」
そう言って私を優しく倒す。
擽ったくて震えても声を我慢した。
え…そんなに私の事を…?嬉しいけど…。
総大将なのにこっちの世界に来たら…貴方を愛する人々が…。
「ダメです…そんな事したら家臣達が悲しんでしまいます…。」
そっと彼の洋服を脱がす。
「私が…ずっと傍にいます。過去よりも…今の方が幸せですから。」
男らしくて格好の良い身体。
「っ…?!」
私は彼の首筋に噛み付いた。
「舌で鎖骨を舐められたお返しです。」
クスッと微笑み言葉を紡ぐ。
「私は貴方の物です。責任を持ってこのモヤモヤした気持ちと感覚を直してください!」
甘噛みをされた部分を触りながら信玄さんは笑った。
「男にそう言うなんて…もうどうなっても知らないからな。」