第3章 秘密【上杉謙信】
パラパラとページをめくる。
…なんて言えば伝わるだろう。
なんか…激しくて、甘くて…蕩けるような感じの話で…。
女の子が従順で可愛らしい。
謙信さんはこんな事をして欲しいのかな…。
ずっと見てると、自分まで変な気持ちが込み上げる…。
「…楓?」
「?!」
最悪のタイミングだ。
「…何故、私の本を読んでいる?」
動揺を隠せない表情をして問いかける。
動揺を隠せないのは自分も同じで。
「えっと…こ、これはその、じ、事故です!」
「事故?どういう意味だ?」
「ドサッと落ちて拾ったのがちょっとえっちぃ本だっただけで、け、決して読みたくて手に取っていた訳ではありません!」
何、自分は馬鹿なことを言ってるんだ!
興味があったから、読んだんでしょ?!
あぁ…どうしよう…終わりだ。
灰になった気分だ…。
「…しかし結局"読んでいた"という事だな?」
もう見られてしまったからには正直になろうと、小さく頷く。
「…楓はこれを見てどう思った?」