第3章 秘密【上杉謙信】
「ふ…、ん、んぅ…ぅ…。」
部屋に響き渡る深いキスの音。
舌を絡め、私の口内の味を楽しむかのようにキスをする。
「…お前はいつ見ても可愛いな。」
唇を離し顔を見詰めると頬がほんのり赤色に染まった謙信さんがいた。
って、なんでこんな事になっているんだろう…?
──────
「謙信さん。梅干しと日本酒をお持ち致しました。」
夜の11時過ぎ。この時間帯になると、私はいつもの様に謙信さんに梅干しと日本酒を持っていく。
いつもなら、
「あぁ、入ってもいいぞ。」
とか言うんだけど、今日はその返事が聞こえない。
「謙信さん?」
(寝てるのかな…?)
少しだけ戸を開けた。
案の定、机に伏せて寝ている謙信さんの姿があった。
「風邪引いちゃいますよ…。」
私はそっと中に入り梅干しとお酒の入ったおぼんを部屋に置いた。
バサッ
…ん?何だろう…これ。
本だ。…姫神子についての本かな?
最初はそう思ったけど違った。
表紙を見て、思わず息を呑んだ。
官能小説だった。