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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第29章 キミとおうちで〇〇〇デート【おそ松/デート松】


俺、今から本当にしちゃうんだ? でも、できるのか? 順番とか間違えたら……。いや〜、無理だ〜。DTの俺に愛菜を気持ちよくさせる腕なんてあるか? ヘタクソって思われたら? ちゃんと洗ったよな? もう1回トイレに行っておくべきだったか?

「おそ松くん! おそ松くん!」

「ハッ!!」
愛菜の声に我に返る。

「だから、本当にいいよ? 無理しなくて……」

「っ……」

無理じゃないっ! 全っ然、無理じゃないっ! ただ、ちょっと身体が動かないだけ!

「私は別に急がなくても、おそ松くんと一緒にいられたら幸せだし」
愛菜がそっと俺の手を触った。

「…………」
 
「あ、でも嫌だって言ってるわけじゃないよ! 今日、私もそのつもりだったし! おそ松くんとするのが嫌とか、そういうのは全然ないから!」
慌てて手を振る愛菜。

マジで? 今日、俺とするつもりだったの?

「愛菜……」

「この間、すごくしたいみたいだったのに、ごめんね。あのときはまだ心の準備ができてなくて。今日はちゃんと心以外の準備もしたし……」

「心以外の準備?」

「えっと、下着可愛いの買ったりとか、ムダ毛処理したりとか、ゴムも買っておいたし……って、言わせないでよ、やだな〜もうっ」
恥ずかしそうに笑う愛菜。

愛菜が俺に抱かれるつもりで準備を……。

ドクンと下半身が脈打った気がした。身体の奥から火照ってくる感覚。

「愛菜……」

「でも、いいよ。いつでもできるもん。それより今日は二人で一緒に……きゃっ!?」

気付いたら俺は愛菜を抱きしめていた。

「あんがと……」

「え?」

「俺としてもいいって思ったんだ?」

「うん」

「何で?」

腕の中で愛菜がくすっと笑った。
「何でって、さっきも言ったでしょ? 私、おそ松くんの彼女だもん」


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