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《おそ松さん》クズでニートな君が好き(R18)

第29章 キミとおうちで〇〇〇デート【おそ松/デート松】


俺は優しく愛菜を引き寄せた。さっきとは違い、素直に応じる彼女。

よし。時は満ちた。あとはもうベッドに連れて行くだけ。

「愛菜……俺……」

あとはベッドに……。

あとはベッドに……。

とにかくベッドに……。

今すぐベッドに……。


「おそ松くん?」
愛菜が不思議そうに顔を上げた。

「…………」

「どうしたの?」

「……えーっと……その……」

あれ!? なんで俺、ここに来て緊張してんの!? さっき平気で愛菜をベッドに連れて行こうとしてたじゃん! どうして今さら身体が固まるんだよ! ほら、ベッドに移動するだけだって!!

「おそ松くん? 体調悪いの?」
愛菜が俺の顔を見回す。

「ち、違う……」

「でも、汗いっぱい出てるけど。もしかして、熱ある?」
額に手を置かれる。

心臓が口から飛び出そう。俺、イザとなったら全然だめじゃん。花火の日の勢いはどこに行った?

「愛菜……あのさ……」
少し身体をずらした瞬間、ポケットから箱が落ちた。

あっ! やべっ!

どこまでもタイミング悪い。

愛菜は俺から離れ、静かにゴムの箱を拾う。

「おそ松くん。一気に全部こなそうとしなくても大丈夫だよ」

「へ……」

「緊張してる? 大丈夫。私もだよ。とりあえず、座ろ?」 

「俺が……緊張してるって……分かんの……?」

愛菜が笑いながら優しく手を引っ張った。
「分かるよ。おそ松くんの彼女だもん」

「っ……!」

愛菜に連れられて、ベッドに腰掛けた。愛菜も隣に座って、枕元に俺の落とした箱を置く。


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